「他の人が持っているから」「人気がありそうだから」という比較で選ぶのではなく、感性にマッチし、自分が求める用途にあっているかどうかを見極めてください。
機能、サイズ、カラー、それだけではありません。大切なことは、晴れの日に 心から自分がその日傘を持ち出したいと思えるかどうかです。洋服や音楽、料理や女性の好みが十人十色のように、これは人によって全然違います。
男性用日傘は年々進化し、あたらしいモデルが発表されています。熱中症対策ギアだけではなく、男のファッションアイテムとしても注目が高まります。傘と最良のパートナーショップを築けるまで 数本失敗の買い物があるかもしれませんが、求めるものにたどり着くプロセスもまた楽しみ。さぁ、これから男の日傘の奥深い世界をじっくりお楽しみください。
ビギナーの方には以下の明確な理由により、折たたみ傘を推奨しています。
ネクタイや靴紐結びと一緒、「たたむ」という作業は慣れれば段々と解決していきます。
最初の1本を練習使いするような感覚で、まずは折たたみ傘からはじめてみませんか。
男女をとわず業界全般の販売数でも「折り畳み」のほうが圧倒的に多いです。陽が沈めば要らない という日傘の特性が大きな理由でしょう。
折たたみ傘を使う中で以下のようなニーズが生じたら長傘購入を検討して下さい。
TIPS…折たたみ傘のロングタイプユースもお勧めです。2段式折たたみ傘は、「たたんでしまえる」便利さだけではなく持ち歩き時の全体長がコンパクトなることも大きなメリット。
両腕を伸ばしても地面につかないのでストレスフリーです。しかも雨傘ではないので、傘が広がっていても、他の方に迷惑をかけることがありません。実際に私は長傘の代わりに折たたみ傘をロングタイプユースしていますが、快適です。是非お験し下さい。
「雨傘のようにみえて日傘でも使える傘」「一見して日傘らしくみえる日傘」両方のカラーコンセプトがあります。
販売員や他人の意見に惑わされず、ご自身の感性にあうものを選んでください。
日傘はライフスタイルを変える決断なので、「一気に色まで変えてしまっては無理」という方でも、雨傘定番として慣れ親しんだベーシックカラー(黒/紺/緑/茶/ダークグレー等)なら、抵抗なく使い始めることができます。ただし遮熱遮光の表示や、晴雨(雨晴)兼用の傘をお選びください。雨傘専用素材の黒や紺は、日傘には向きません。
画像引用 出典:東急ハンズ hands+
女性用としては定番となったメタリック系ですが、紳士用でも根強い支持があります。消防士や宇宙飛行士、脅威に怯まず闘うヒーローをイメージできる色彩が感性をくすぐる色といえるからです。またメタリック系をスポーツカラーと捉えていただければ、ゴルフ傘の経験がある方は、抵抗なく使い始めることが出来ます。
環境省の文書でも、「涼しい服装と日傘の併用で熱ストレス軽減」と表現されるように、日傘はクールビズの一環となるアイテムです。機能だけでなくファッション性も大事な要素ですので、先取り日傘男子達は、シャツ感覚で色・柄・風合を楽しんでいます。
最近ではメーカーも様々なバリエーションを増やして、ライトブルーやサマーグレー等、爽やかなイメージの色彩感がある日傘も出ています。一歩先を目指される日傘男子は、ぜひそういったカラーアイテムの中で選んでみてください。
画像引用 出典:Ramuda(市原) 前原光榮商店 小宮商店 WAKAO Loft
・熱中症対策にフォーカスしますか
・幅広くオールシーズンで使いますか
「遮熱」機能に優れた、盛夏の熱中症対策にフォーカスしたハードタイプのものと、「UV対策」も含めて幅広いシーンにマッチするソフトタイプのものに大別されます。
ビギナーの方には以下の明確な理由により、ハードタイプを推奨しています。
男性は合理性を重んじます。その理に叶うのがハードタイプです。まずは遮光遮熱機能の高い素材を使った傘に、ぜひトライして下さい。今までの無防備ウォークは何だったのかと思えるほど日傘の恩恵を実感できます。
遮熱にフォーカスしたハードタイプは、酷暑の炎天下にはいいのですが、日が翳ったり、曇りの日だったり、少し暑さがゆるんだりした時は、心理的にさしづらいイメージになることがあります。
そこで、日傘を持つというライフスタイルに慣れてくれば、今度はクールビズ・ファッションの観点でナチュラルなソフトタイプにも着目してください。シャンブレーやダンガリー、爽やかなストライプやチェックなど、服装とマッチしやすい日傘は、開いて歩く時間が楽しみになります。四季を問わないUV対策、熱中症対策には、ソフトタイプも持っておかれて絶対に損はありません。
画像引用 出典:藤巻百貨店 小宮商店 Ramuda(市原)
最近では表面はソフト、裏面はハードという ハイブリッドタイプも登場しています。
表側は「日傘然」とした綿や麻、涼感に溢れた素材を使いつつも、裏側でしっかり遮光するような、表裏で異なった機能とコンセプトをもつ日傘です。少々値段がはるようですが、百貨店や傘専門店で色々と並んでいますので、探してみてください。
基本となるサイズは「親骨55cm」とまず覚えてください。肩まで覆われ日蔭が出来て安心、というメンズ日傘のメリットを充分感じ取れる大きさだからです。これは雨傘で考えると若干小さめですが、紳士傘でも日傘(晴雨兼用含む)の場合はワンサイズ小さい感覚で大丈夫です。
上の写真は 親骨55cmの傘を それぞれ身長160cm、170cm、180cmの男性がもったサイズ感です。
この基本サイズをおさえた上で、TPOを考えて選んでみてください。