男性も日傘でソーシャルディスタンス&熱中対策

ハウステンボスで日傘男子推奨キャンペーン開催中
2020/08/01(土曜)~
傘好きジャパンの国民性が 感染予防にも貢献

窓から見下ろす 雨の街角。私たちは傘をさすだけで 意識せずとも 自然なディスタンスを作って暮らしてきました。
しかし傘嫌いが多い欧米諸国では、このように傘が並ぶ光景は なかなかありえないそうです。
日本の雨はジメッと重い。風土や文化に培われた生活習慣の中で、傘好きな国民性も感染防止に貢献しているのではないでしょうか。

新しい日常に於いて、今まで雨の日に出来ている習慣を、そのまま晴れの日にも実行すれば良いわけですね。
思考スイッチを少しだけきりかえ、「毎日お外は雨が降ってる」 とおもうだけでいいのです。
新しい生活様式の下、世の中の様々なシーンで 今までみてきたスタイルが一変しました。
ぜひ傘でも実践してみてください。わかりやすく イラストで表現してみました。

1mショートバージョン(傘と傘をさしあえば 距離は ほぼ・ほぼ 1m)
☂傘をさしあえば最低限のディスタンスをつくれます。新しい生活様式では、もうちょっとだけ頑張ってみましょう☂

2mフルバージョン(傘と傘のあいだに傘1本分 距離はほぼ・ほぼ 2m)
☂「傘と傘のあいだに傘1本のスペース」これが2mの目安、傘はいつも携帯できる「おもいやりの距離」のモノサシです☂

お手持ちの傘の 実効直径(差し渡し)の部分を測って知っておけば便利です。どれぐらいの距離がとれているのか、その「モノサシ」がわりに愛用の傘をお役立てください。
雨傘でも日傘でも良いわけですが、いまは晴でも雨でも使える傘も沢山出ていますので、突然の降雨にも対応できるようなアイテムがより便利です。
≪あめ知識≫
・晴雨(せいう)兼用…☀日傘に撥水加工等 ☂雨傘の機能をプラスしたもの
・雨晴(うせい)兼用…☂雨傘にUV加工等 ☀日傘の機能をプラスしたもの
・純パラソル…日傘にしか使えませんので、雨にさせばジャジャ漏りします
ご希望の傘がどちらにあたるかは、販売員や各ネットショップの傘担当にお尋ねください

業界トレンドも「#傘でソーシャルディスタンス」
「ソーシャルディスタンス」と「傘」の良き関係がSNSで話題沸騰、傘メーカーも潮流に乗りました。代表的なものをご紹介します。
最初に スピード感をもって打ち出したのが「Wpc.」(ワールドパーティー)

東京日本橋 小宮商店のスタッフブログに掲載した声がメディアの目にとまり、全国的なニュースとなって放映されました。

小宮商店には男性用日傘が多数品揃え、東日本橋駅から徒歩2分、都心のアクセスの良さもこの店の「売り」です
<小宮商店 スタッフブログより引用>https://www.komiyakasa.jp/howtouseumbrella/
日傘を差して人との一定の距離を保ちつつ、紫外線対策もできるのは一石二鳥です。そして、傘を差している人の近くにはなかなか近寄れないということもあり、2人以上で歩く場合にも、相手を傷つけることなく自然に距離を保つことが出来るのもいいですね。食料品や日用品の買い出しなどで、やむを得ず外出する場合には、傘も「密」を避ける一つの手段になるので、是非活用していただけると嬉しいです。
こちらはパーティーレイン藤田屋のキャンペーンポスター

<パーティーレインのサイトより引用>
https://www.kasa-fujitaya.com/topixs/socialdistance/
"実際に大きめの58㎝の日傘を差してみると、このように普段より広く距離がとれています。すれ違う人や話している人に傘が当たらない様気を付けるため、自然と距離をとれるのです。紫外線対策もできて涼しいですから熱中症対策にもなる、季節的に必要なアイテムです。まさに良いことづくし!年々お子様や男性にも注目されてきている日傘ですが、今年はこのような使い方もアリかもしれませんね。"

日本洋傘振興協議会(JUPA)も公式にリリースをしました。
Japan Umbrella Promotion Association
ソーシャル カサ ディスタンス。「避けるための距離」ではなく「思いやる距離」のモノサシに。 さりげなく、それとなく。
#SocialDistance #ソーシャルディスタンス #傘 #日傘 #熱中症対策

「熱中症対策」 2020 最大の課題

記録的な炎暑だった2018年、皐月猛暑と環境省の公式推奨がリンクした2019年
どちらからというと、そのメインのミッションは『熱ストレスの軽減』でした。
陽射しの強い屋外で汗をたくさんかけば血液が少なくなり、体調をくずすことから、日傘で体を守ると、汗の量を減らす。環境省がここを強調して日傘男子を推奨していました。
※出典:「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
環境省/厚生労働省 資料拡大(PDF)
熱中症予防行動(2020年5月リリース)は、昨年までと少し変わりました。
新型コロナウイルス感染症に関する情報:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
熱中症に関する詳しい情報: https://www.wbgt.env.go.jp/
これまで感染予防の主役だった「マスク」、夏に近づくにつれ、今度は「マスクによる熱中症」が多発する可能性が出てきたのです。
そこで環境省と厚生労働省は「新しい生活様式における熱中症予防行動のポイント」として「屋外で人と充分な距離(2メートル以上)を確保できる場合にはマスクをはずすこと」と明記しました。
マスクをはずせる必須条件は「🚶♂️充分なソーシャルディスタンス🚶♂️」
それを作る目的で もっとも馴染みあるツールが まさに☂傘です。
・・・なので・・・
ソーシャルディスタンス・熱ストレス軽減・マスク熱中症 回避の大きな3つのメリット、男女を問わず年齢を問わず日傘をさしましょう!という結論に おさまるのです。
頭に奇妙な棒をのっけたり、背中に天使の羽をつけたり、世界では苦肉の策がいろいろあるようですが、颯爽と傘をさしあい、お互いを思い遣ることが 日本人の習慣や美意識にもあったスタイルではないでしょうか

早速、教育現場でも実践スタート!
この「熱中症予防行動」の指針をうけて、真っ先に実践したのは、小学校でした。
愛知県豊田市の童子山小学校で「傘さし」登下校がスタートしたのです。
■傘で直射日光を遮る
■ソーシャルディスタンスを保つ
■マスク熱中症を防ぐ
「マスクをつけての登校は熱中症リスクがすごく高いと思いました」 童子山小学校 野田靖校長
愛知県豊田市の童子山小学校では、新型コロナウイルスへの感染対策と熱中症の予防のため、5月27日から傘をさしての登校が始まりました。この取り組みはこれからの時季、マスクと帽子を着用しながらの登下校に熱中症の心配があるとして、童子山小学校が独自で始めたもので、傘をさすことで直射日光を遮るだけでなくソーシャルディスタンスも保てるというものです。
小学校から実践がはじまった「傘でディスタンス」を、今度はおとなが 社会全体にどう浸透させていけるかです。
この夏、屋内ではマスク、屋外では社会的距離を充分にとるための日傘。それで熱ストレスの軽減も実行できます。
医療救急現場に負担をかけないためにも マルチな熱中症対策ができる日傘を どうぞご活用ください。

このプロジェクトを応援して頂きたいのには『理由』があります
傘は屋内では不要な道具なので、外出自粛の影響で、傘業界も本当に出遅れてしまって 意気消沈していました。
そんな傘を生業とする人々を奮起させたのが(ご存じの方も多いと思いますが)たったひとつのツイートだったのです。

S氏
そう言えば、一昨日ゴミ捨てに行ったら 近所のお婆さんが日傘をもって歩いていて 日傘をさしていると人と自然と一定の距離感が出来るから安心と言っていて 目からウロコが落ちた コレがお婆ちゃんの知恵袋か!!
午前11:07 2020年4月5日 |
このツイートが投じた一石、水面に広がった波紋が どんどん大きなものとなりました。
それによって傘業界は救われ、熱中症対策も新しい道が開けました。
私どもは固定観念で 「傘を いかに邪魔にならないよう 工夫するか」ぐらいしか、頭になく
傘が「ほどよく邪魔」になることで、これだけ社会のお役に立てるとは思ってもみませんでした。


人を援ける!ということは金銭的、物質的なことだけではありません。
たったひとつ「小さな気づき」を披露するだけで救われる人が大勢います。
ツイートが社会を動かした事例となって 皆さんの記憶にとどまれば
また次もその次も、きっとグレートレスキューが生まれてくると思います。
呟いてくださった「S氏」さんに 傘業界を代表して 最大の敬意と感謝を表します。本当にありがとうございました。
(文責 代表理事 宮武和広 )
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