
【「日傘男子」その進化x深化】
2010年盛夏 「日傘男子」という言葉を誰が最初に世に放ったのか、それは不明です。
ただ男性用日傘という単なるカテゴリーだったものが、「社会現象」のステージに昇格したことはイノベーションでした。
数多ある「〇〇男子」 ブームを過ぎて忘れ去られた言葉もある中で、なぜ「日傘男子」は生き残ってきたのでしょう。
「日傘男子」の生命力をささえる6つのポイント

(1)男たちの中に宿る日傘のDNA
私たちの祖父や曾祖父の時代までは、男も普通に日傘をさしていました。落語などにも男日傘はしばしば登場します。
決してキモいものではなく、富裕層のシンボリックなアイテムとされ、憧れの「男の持ち物」だったのです。
(※ヒストリーをご覧ください)
現代に新語として萌芽したものですが、歴史を遡って深く大地に根ざしていたことが、この言葉の強さです。

(2) 日仐+男子≒日本男子?
「日傘」と「日本」言葉の手触りはどこか似ていませんか。そして傘を略字にすると 日仐男子≒日本男子 と空目もします。
日本男子といえばオールドエイジは「日本男児」ヤングジェネレーションは「ナショナルチーム」を思い浮かべるでしょう。
「日傘」と「男子」が結合すると、さらにダンディズムが際立つ化合物になったというわけです。

(3) 現代用語~からの~新語・流行語
知る人は少ないですが、「男の日傘」は 2008年現代用語の基礎知識にすでに登場していました。
その流れがあって2013年「日傘男子」新語流行語大賞ノミネートにつながります。
心に刺さる、選りすぐりの〇〇男子であることの証です。

(4)「男らしさ」維新と フロンティア・スピリット
「男たるもの…」という堅苦しい縛り。 その息苦しさを打ちやぶる格好のテーマが「日傘男子」です。
発信力に長けた人たちが 自身の日傘体験をもとに、フロンティア・スピリットを発揮
ネット上を探すと、「日傘男子」を普及啓発する ブログやコラムが 実に沢山みあたります。

(5) 傘業界のニューオーシャン
閉塞感を感じていたのは、傘業界も同じです。自らの手で片隅においやってしまったカテゴリー
「日傘男子」に見えてきた広大なマーケット・オーシャン
生き残りをかけたプロモーションほど力強いものはありません。

(6) 温暖化の進行
これが一番大きな理由、その言葉を拡めることに社会的意義があったということです。
日傘男子元年である2010年から、地球をとりまく状況は年々さらに厳しくなっています。
「いのちの傘」をさす動機付けとして、男性たちを救うことが日傘男子にこめられたミッションです。

【その勝負、原田大臣の一本勝ち!】
原田大臣vs小池都知事 新旧環境相の熱中症対策バトル。日傘を一本持った原田さんに、勝利の旗があがりました。
小池さんが推奨したのは 傘(笠)だけ、でも原田さんが推奨したのは 傘 ではなく「日傘男子」だったからです。
「ライフスタイル」をまるごと提案したからこそ、潜在的日傘男子たちのマインドを鷲づかみにしたといえましょう。
小池都知事もクールビズの時のように スマート・プロテクション2020として打ち出せば良かったのかもしれませんね。
【日傘男子 の進化x深化は続きます】
「日よけ」から「社会現象」へ、「新語・流行語」から「ライフスタイル」に
見据える目的地(Destination)は「カルチャー」です。
「日傘男子」を、日本発の文化(Japan Culture)として世界に発信していきたいのです。
日傘をさす、というのは日本独特の習慣といえます。
欧米などは日傘そのものに興味が薄く、紫外線の強い南半球では帽子が主流
男女を問わず日傘を愛好する。これは紛れもなく世界に誇るJapan Cultureです。

どうですか、これで当協会が「日本 紳士日傘 協会」でなく
「日本日傘男子 協会」とした理由が おわかりいただけたことでしょう。

今日の「日傘ばなし」はここまで、またお会いしましょう
ご質問やご要望、「頑張れ!」という激励等がございましたら、
下の問合わせフォームより お気軽にお寄せください。
(この記事は、日本日傘男子協会代表理事&週刊 日傘男子 編集長:宮武和広が担当しました)